じっくり読むくせをつける
本を読むことは教養を身につけたり、多様な考えに触れることができるため良いことなのですが、単に本を読んでいるだけで、その内容を全然身につけていない人は意外と多いです。
本を読むことそのものが目的となっているような人は多いのです。
このような方はどれだけたくさんの本を読んだとしても、意味がないでしょう。
速読法のようなものが流行っており、とにかくたくさんの本を読むことが良いとされているのですが、本を読んだうえでどのようなことを吸収して、どんなことを考えたのかが重要なのです。
本を読むことだけに集中しないようにして、そこから何を得て、どんな発想ができるようになるのかという点を重視しましょう。
特に分かったつもりになっていたり、覚えたつもりになっているのは絶対にやめた方が良いでしょう。
特に速読ができると思い込んでいる人の中には、自分が読んだ本の内容についてほとんど覚えていない方がいるものです。
そのような方にとっては、読書はとても浅いものであり、あまり意味のない時間となってしまうでしょう。
1年に100冊の本を流して読むよりも、じっくりと1冊の本を読んだ人の方が、得られるものは圧倒的に多いでしょう。
じっくりと本を読むというくせをつけることは、本の内容を身につけるためには重要なことなのです。
本の内容を身につけるコツ
本の内容を身につけたといえる状態になるには、内容について他人に説明できることが重要です。
もしあなたが最後に読んだ本の内容を全然他人に説明することができないなら、それは本を読んだことにはなりません。
単に文字を読んだだけであり、そのような読書はほとんど意味をなさないでしょう。
自分が読んだ本については、その内容を他人に話してみることによって、より内容を定着させることができるでしょう。
どんどん自分の読んだ本については友達や家族などに披露するようにしてみましょう。
そうすることによって、自分の中で自然と本の内容を整理できるようになり、結果的に本の内容が身につくのです。
つまり、実際に他人に話さなくても、他人に説明するつもりで頭の中で内容をまとめるだけでもかなりの効果を期待することができるでしょう。
また、その本の内容を最もよくまとめているのは本の目次であるという考え方もあります。
目次を見てみるだけで、その本に書かれていることが分かりやすくまとめられているため、本を読む前と読んだ後にきちんと目次に目を通しておきましょう。
以上のことを実践することによって、今までとは比べ物にならないほど本の内容が頭の中に定着するようになるでしょう。
本の内容を身につけることを意識しながら読書をするようにしましょう。