サイレントプア

「サイレントプア」・・・嫌な言葉ですね~。
これは、NHKのあさイチで特集されたものなんですが、今の世の中の怖さを知った番組でした。
サイレントプアというのは、「静かな貧困」という意味。つまり、静かだから気づかれにくいということです。
これってどういうことなのかな?と調べてみました。
すると、これは「独身女性の3人に1人が、自分が貧困層だと思っている」ということでした。
私は私を貧乏だと思っていますが、同じように考えている女性がこんなに多いとは!親近感・・・いや危機感を覚えます。だって、そんなに多いなんて思わないですからね。
他人の芝生は青いというか、みんな私よりずっと稼いでいて、幸せなんだって思っていました。
でも、みんな考えることは同じなんですね。なんだか切ないなあ。

で、サイレントプアの実態は「病気なんだけど頼れる人がなく、ギリギリの生活をしている」とか、「派遣社員でお給料も上がらず、生活がぎりぎり。お友達とのお誘いも断っている」というカンジなんだとか。
一方で稼ぎまくっている人がいるというのに、こんなにお金がない人がいるなんて・・・。
でも、前者の「病気でお金がない」っていうのは、もう少し国が助けてあげてもいいんじゃないの?と私は思うんですけど。病気はなりたくてなったんじゃないし、病気になったら働けないじゃないですか。もう少し、国から助成みたいなものがあると良いのですが、国にお金がないもんね・・・。
問題なのは、ホームレスの様な解りやすい形の貧困ではないので、サイレントプアの実態が見えにくいということです。確かに、ホームレスになってたら手を差し伸べられるけど、そうじゃなかったら難しい・・・・。
このニュースを見て、あの事件を思い出しました。元資産家だった二人が、生活保護を受けずに餓死してしまった事件。あれは気づかれた貧困かな?とも思いますが、この日本で餓死者が出るってすごくショックだったから、すごく覚えています。こういう悲しいことが起きるということが、この国の現実なんですよね・・・。

貧しいと感じる人は、自分から積極的に声をあげていかないといけないのかもしれない。
でも、自分は貧しいです、助けて下さいと声をあげるのは本当に勇気がいることだと思う。私だって、できれば自分の力で何とかしなくちゃと思っていたし・・・。上手く言えませんが、このサイレントプアの状態はなんとかしていかなくちゃいけないのかな。貧困という言葉が切ないですね。