お金がない私が唯一お金を気にしないで楽しめる場所、それが図書館です。
いや、私本当にお金ないんで、本屋で本なんて買えないんです。
この前立ち読みをしにいったら、なんと小説の文庫が一冊600円でした。文庫なのに、今はこれだけ高いんですね。
こんなものを買っていたら、私の生活が破たんするのは間違いなしなので、破たんしない様に図書館のお世話になっています。って、しんみりと書いちゃいましたが、図書館本当にいいですよ。なんといっても、雑誌までレンタルができるって言うのは最強だと思います。
たまに暇ができた土日は、自転車をのんびりこいで図書館へいき、好きなだけ読書をするというのが私の過ごし方。
同じ様な人がいるみたいで、常連さんの中には顔なじみもいます。別に言葉を交わしたりはないけれど、いつもいる人がそこにいるとホッとしますね。
私が好きな作家さんは、「夜行観覧車」でもおなじみの湊かなえさん。
彼女の作品は、女性の裏とかドロドロしたところを描いてて、引き込まれます。
夜行観覧車は私は原作で読んでいたのですが、正直言って「夫を殺した妻」が一番悪いよね。亡くなった前妻に勝たなくちゃみたいなことを思って息子を無理やり医師にしようとして、最後には夫を殺しちゃって・・・。次男と長女を救うために、あえて父親を悪者にした長男君も可哀想。長男君は前妻さんの子で、母親と地はつながってないんですよね。この長男が医大に入ったから。負けじと実子の次男も医大に入れようとするって、酷い母親だなと思いました。すべて、この人の思い込みと被害者妄想が招いた種だなあと。
で、湊かなえさんはこの「女」をえがくことはすごく上手いんですよね。どんどん引き込まれていくような」展開に、ページをめくる手が止まりません。夜行観覧車はいい話だったな。
最近になって読んでいるのが、「往復書簡」です。これは、手紙のやりとりだけでお話が進んでいくというお話。思いもしなかった方向に阿那志が流れたり、あっと驚く真実があったり、いや本当に面白い作品です。これも映画化とかドラマ化ができるんじゃないのかなあ。図書館では、こういう本をいくら借りても無料なのが嬉しいですね。貧乏人でも本を楽しむことができるって、貴重かも。この図書館通いは、今のところ私の唯一の趣味です。近くに図書館があってよかったな。これで図書館がなかったら、私の生活はもっときびしいものになっていたでしょう(笑)。図書館が、私の生活に潤いをくれているのです。